ZONDAのベアリングをUSBにカスタムしました!
こんにちは!サイクルテラス熱田店のTackyです。
毎日毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
先日、カンパニョーロのZONDAのベアリング交換の依頼を受けまして「USBにしたいです」と。
USBとは…
USBはウルトラ スムース ベアリングの略です。セラミックベアリングを使用したシステムで、玉受けと玉押しには通常のカップを使用しています。
というものです。
USBとスタンダードベアリングの差はカップ・コーンは同一素材(同じ品番)でベアリングがセラミックかスチールかの違いです。
USBはスタンダードベアリングよりも50%優れた回転性能であるということとカンパニョーロのカタログでは書いてあります。
50%も良くなるんだったらと思うとやってみたい気もわかる気がします。
という事で下調べをしてベアリングを取り寄せ。
今回のZONDAは現行のC17のものなので前後でベアリングの型番が違うので取り寄せるときは気を付けないといけません。
展開図を用意して準備万端。
まずはリヤから。
今ついているベアリングを外します。
ベアリングカップを外すときは専用工具が必要となります。
取りました。
せっかくなので中を綺麗にしておきます。
掃除をしたらカップを圧入していきます。
写真を撮るのを忘れました。
カップを入れたらベアリングとベアリングコーンを付けて完成。
リヤは簡単です。
さて問題のフロント。
何故問題なのかというと…
こっちが外れて欲しいのに
どうしてもこっちが外れちゃう😢
他のお店のブログにも書いてあるんですけど、どこも同じ悩みみたいでした。
「これは困った」と思い、藁にも縋る思いでメーカーに電話するとアドバイスがもらえたのでそれでやってみると…
1回目動かず、2回目ようやく外れた!
めちゃくちゃ硬いので最初は「やばっ」と思いましたが、これで正解でした。
カップを圧入してベアリングとコーンを付ければOK。
左がスタンダードで右がセラミック球です。
色が違うので見た目でわかりますね。
余談ですがUSBのもう1ランク上がCULTです。
セラミック球は一緒ですが、CULT用のカップ・コーンはより磨耗に強い素材を精密に仕上げることで、ベアリングに塗るグリスを最小限にすることが出来ます。
グリスが少なければ抵抗が減るのでよく回るようになります。
CULTはUSBよりも6倍優れているベアリングだそうなので個人的にはこちらにも興味がありますね。
ホイールが無事に組み上がり完成。
少し当たりを出してもらって再度調整したいと思います。
現状でもだいぶ回りますが当たりが出ればもっと回るようになるのでそれも楽しみですね。
また感想を聞いてみたいと思います!
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